「おはよーっす!」


俺はいつものように大きな声で教室へ入る。


「おっせーよ!奏多ー♪休みかと思ったじゃんっ」

「わりぃ、わりぃ!寝不足でなっ!」

「はぁ?・・・あぁ~なっる♪どーせエロ本でもよんでたんだろぉ~♪」

「そーなんだよ!・・・ってんなわけあるか!」


ボケとツッコミ。


俺と親友の晴樹の漫才でクラス中が大笑いした。


晴樹はおれの大親友。


ずっと一緒にいるダチだ。


俺と晴樹は、女子が言うには学園で上位争い中らしい。


『かっこいい男子ランキング』


で。


でも、俺たち二人はそんなのに全く興味がなかった。


でもまぁ、俺たちはかっこいい方だとは思う。


だからといって、どっちがかっこいいとか決めて欲しくないけど。


「どーせ、ゲームでもしてたんだろ?最終ボスのとこまではいけたけど、どーしても倒せないとかで寝不足。で、結局は倒せなかったパターン」

「う゛っ!?」


そう図星を言ったのはもう一人の親友、麻人。


こいつも、上位争いをしているらしい。


メガネがよく似合う奴で、頭脳明晰。


だけど、超がいくつもつくほどクールな男だ。


でも、かっこいいとは思う。


俺たち三人の中で一番だと俺は思う。


クラスの奴らはまた笑い出した。


俺たちはいつでもどこでも一緒だ。


みんなからはバランスがいい!って言われる。


まぁ、そうだろーな。


幼稚園の頃からずっと一緒。


知らねーことなんか何一つない気がするぐらい一緒にいる。


これからもこいつらとは離れたくねぇって思う。


でも、不可能ってことぐらい分かってる・・・。


大切な人がいるから・・・。


そして出来るから・・・。