「黙れ!!僕たちのことを何も知らないくせにそんなことを言うな!僕たちがどんな仕打ちをうけたのかも知らないくせに!!僕たちがどれほど毎日を恐怖で生きてきたのかも知らないくせに!!お前たちは王族に生きてきて、ぬくぬくと幸せに育ってきたからわからないだろうな!そうやって、生易しく育ってきたくせに、この世のすべてを知ったような口を聞くな!!この世には、お前等の知らない事実だって隠されているんだ!お前等はそれを知ろうとしていない。いや、知りたくないんだ!!そうやって逃げて生きているから僕たちの心には一生消せない傷が残った!僕たちは一生王族を恨んでやる!!たとえ、自分たちが王族になってもだ!!」
フウの息づかいは荒くなっていた。
こんなフウを見たのは初めてだった。
フウはこんな思いを俺たちにずっと隠して笑ってきていたんだ。
なんて……、虚しい人生をフウは生きてきたんだろうか。
いや、フウだけではない。
ルウもだ……。
空風壱がフウに向かって何かを言おうとしていたとき、バンッと扉が開いた。
そこには、なぜかルウの姿があった。
頭にはターバンをつけている。
「フウ!?」
汗だくになっているフウの元にルウが走っていった。
「ルウ……」
フウはルウが来た途端、ヘタッと地面に足をついた。
「フウ、大丈夫?」
そんなフウも元に駆け寄って、肩を支えてあげながらルウが言った。
「うん。大丈夫。少し疲れただけだよ」
フウは小さく笑いながらルウにもたれかかった。
「なら、よかったよ。えっと……。ジンとリクはフウを宿屋まで戻してあげてくれないかな?ここは、私が立ち会いになろう」
空風壱を見ると、彼は少し驚いた顔をしていた。
空風壱が感情を表したのはこれが初めてかもしれないな。
俺たちは小さくうなずいて、王宮からでた。
フウの息づかいは荒くなっていた。
こんなフウを見たのは初めてだった。
フウはこんな思いを俺たちにずっと隠して笑ってきていたんだ。
なんて……、虚しい人生をフウは生きてきたんだろうか。
いや、フウだけではない。
ルウもだ……。
空風壱がフウに向かって何かを言おうとしていたとき、バンッと扉が開いた。
そこには、なぜかルウの姿があった。
頭にはターバンをつけている。
「フウ!?」
汗だくになっているフウの元にルウが走っていった。
「ルウ……」
フウはルウが来た途端、ヘタッと地面に足をついた。
「フウ、大丈夫?」
そんなフウも元に駆け寄って、肩を支えてあげながらルウが言った。
「うん。大丈夫。少し疲れただけだよ」
フウは小さく笑いながらルウにもたれかかった。
「なら、よかったよ。えっと……。ジンとリクはフウを宿屋まで戻してあげてくれないかな?ここは、私が立ち会いになろう」
空風壱を見ると、彼は少し驚いた顔をしていた。
空風壱が感情を表したのはこれが初めてかもしれないな。
俺たちは小さくうなずいて、王宮からでた。

