”おい。貴様 ”
”何だよ。うるさいな ”
”死ぬつもりなのか ”
そのフィンドの言葉が私に重くのし掛かった。
自分を殺してジャリスを殺す。
それしか方法はなかった。
自分を、自分の手で殺す。
きっと、一瞬だけ戻れる……。
深く息を吸い込んだ。
”折角マーダーフィーンドに会ったっていうのに、すぐにおさらばだな ”
喉をならして笑うと、フィンドはため息をついた。
”一番安心する契約者だったんだがな……。残念だ ”
私は曖昧に笑ってドンッと心臓をたたいた。
その瞬間、フィンドが私の体からでてきた。
その顔は苦痛に歪んでいたような気がした。
「ジャリス。竜の民同士、共に死のう」

