太陽の竜と闇の青年

そうだ…………。


自分たちさえジャリスからウィンを守っていれば、ウィンは独立の神なんてものにならなくてもすんでいたはずだ。


自分はゆっくりとテンから身を離した。


テンは息づかいが荒くなっている。


テンに深くお辞儀をした。


「すまない。無神経に事を言い過ぎた……。お前の言っていることは……確かだ。……本当にすまない」


テンはぐすっと鼻をすすり上げると、別に……と呟いた。


そのとき、白虎の声がした。


「二人の間で何があったのかは聞かないが、シルバ、何をそんなに急いでいるのだ?」


自分が後ろを振り返ると、悠然とした態度で白虎が動物の姿でこちらを見上げていた。


「あ、あぁ……。いや、ここでは話しにくい。少し場所を変えよう」


自分と白虎は神域から出て地上に戻った。


最近、ティーブンから神域の生き方を学び、自由に行き来できるようになった。


和国の自分専用の客室に入ると、自分はまず日記を開いた。


まだ5、6ページしかみていなかった。


それをみた白虎が日記を手に取り、ペラペラとめくりながら自分に訪ねてきた。


「で?」


自分は小さくため息をついて説明した。


「空風と今日夢について話していたんだ。それで……空風が最近観る夢が不思議だったとかで、その夢は何だ?って聞いてみたところ……ウィンが出てくる夢なんだとか」


それを聞いた白虎はピクリと眉を動かした。