太陽の竜と闇の青年

・白虎・


「気分はどうですか?」


俺はゆっくりと瞼を持ち上げた。


俺の目の前には大嫌いなジャリスの顔があった。


その顔が我が主に似ていたとしても、俺は絶対に我が主だとは認めない。


「それは首枷、足枷、手枷を填められた奴に聞く言葉か?だが、あえて言おう。最悪だ」


ジャリスはニヤ~と笑った。


「ふふ。相変わらずですね。私の力が効かない貴方にはこうなってもらうしかないのです。邪魔なんですもの。あ、そうそう。今日、シルバという方がやって参りました」


俺は目を見開いた。


シルバ……!!!


シルバは見込みのある奴だ。


錬金術師でもある。


上手く行けば、俺をここから出してくれるかもしれない。


ただ……。


ジャリスの力にかかっていなければ、の話だがな。


ジャリスは俺の思っていることがわかったのか、ふふ、と笑った。


「残念ですね。シルバは私の力にかかっていましたよ。私のことをしっかりとルウだと思っておりましたから」


俺はチッと舌打ちをする。


シルバさえ力にかかっていなければ……。


この状況をどうにかできたはずなのに……。


俺は悔しくてギリギリと唇をかみしめた。


今でも忘れない。


俺の意識が吹っ飛んでいくときの憎たらしいジャリスの笑みを。


あの笑みを壊すんだ。


俺が壊してやるんだ。