太陽の竜と闇の青年

「あれはなんだ?」


「入り口」


ウィンが即答して、ドンドン前に進んでいく。


門の前までいくと、ウィンは片手で片方の門をおした。


門は楽々と開かれる。


かなり重そうに見えるのだが……。


そんなこと考える暇もなく、ウィンは門の中へと入っていった。


自分もあわてて追いかける。


中に入ったそこは……雲の上のような世界だった。


ウィンはその世界を見慣れているかのように進み、一つの赤い門をくぐり抜けた。


くぐり抜けたそこは、さっきとは打って変わって、灰色の世界が広がる場所だった。


「さっきのは……?」


「神だけが存在する場所。神域」


神だけ……?


自分がウィンに問いかけようとしたその時、図太い声がした。


「おぉ!!還ってきたのか」


ウィンが自分をその人に見せつけるかのように横にずれた。


自分はしっかりとその人の顔がみれることができた。


図太い声をした主は白い髭を生やし、七〇代前半の歳だろうか……。


杖をついていた。


「ティーブン。客だ」


ティーブンと呼ばれた男性は自分をガン見した。


「まさか……君が客を連れてくるとはね……」


ウィンが片方の目でティーブンをみると、ティーブンは首を竦めて自分の側まで寄ってきた。


「残念ながら、ここにはあの子が瞑想をするための石ぐらいしかないんだ。歓迎したいところなんだけど、立ち話でもいいかな?」


自分がうなずいたのをみて、ティーブンは自分に手を差し伸べてきた。


「わしはティーブン・ゴラドス。ティーブンと呼んでくれればいい。わしはあの子の管理者でもある」


自分はティーブンの差し出された手を握った。


「自分はシルバ。砂の国からやってきた。錬金術師で少し前まで旅をしていた。この命、ウィンに助けられた」


ティーブンは満足そうにうなずいた。


「でしょうな。あの子の良い性格は前から見ていましたから」


自分は首を傾げた。


先ほどから意味不明な言葉がでてくる。


まるでここが……。


「ようこそ!!神々の住処へ!!!!!!!」


自分は呆然とするしかなかった。