太陽の竜と闇の青年

[壱]


「壱ー!シルバだよー!シルバが来たんだ!」


俺はフウの言葉に立ち上がった。


隣に座っていたルウもゆっくりと立ち上がる。


部屋に入ってきたシルバは少しだけ眉をピクリと動かした。


しかし、すぐに微笑を浮かべた。


その顔は昔と違い、鋭いものではなかった。


角がとれて丸みがでてきたような感じだった。


それに大人びた顔になっている。


背もかなり伸びている。


「久しぶりだな。空風、ウィン」


俺はシルバに近づいた。


ルウも俺の後に続く。


「あぁ。シルバ、背が高くなったな」


シルバは少し自慢するように顔をあげた。


「まぁな。これでも成長する時期だからな」


そして、シルバはルウへと目を向けた。


ルウはニッコリと微笑んでシルバに挨拶をした。


「お久しぶりですね。シルバ。元気にしていましたか?」


シルバはほんの一瞬だけ訝しげに眉をひそめたが、すぐに笑った。


「あぁ。元気だったよ。ウィン」


そして、シルバは俺をみると、ニコッと笑った。


「よかったじゃないか。壱。ウィンが許嫁になって」


俺はうなずく。


「あぁ。嬉しすぎるぐらいでどうすればいいのかわからなくなる」


俺たち三人が笑っていると、ウィン弟が女を連れて入ってきた。


「シルバ!これが僕の許嫁のテルだよ」


シルバは後ろを振り返ってフウとテルをみた。


テルは少し赤くなりながらも軽くお辞儀をした。


シルバもお辞儀を返す。


「ウィン弟は許嫁とか作らないイメージがあったのだが」


フウはブッと噴出した。


「あぁ。よくいわれるよー。だけど、僕はずーっとテルを想ってたんだよ」


テルはふふっと笑った。


五人で今までのことを話していると、シルバがいきなり立ち上がった。


俺たちが首を傾げると、シルバは微笑を浮かべた。


「庭にあった噴水をまたみたいんだが、いいか?」


俺がうなずくと、シルバはスタスタと部屋からでていった。


そのとき、少しだけ頭痛がしたのは、気のせいだろうか?