太陽の竜と闇の青年

ルウと別れて自分が旅を始めて、丁度一年が経った。


そして、今、自分は和国へようやくつき、和国の城へついたところだった。


だが、自分は驚いて噴水の縁に座っている”髪の短い ”ウィンをみた。


しかも、ウィンの左の目は、長い前髪で見えなくなっていた。


ウィンは自分の存在に気づいたのか、ゆっくりと顔をあげた。


その顔に自分は驚いてしまった。


なんて、孤独で暗い目をしているのだろうか……。


あの頃のウィンの目は、どこへいったのだろうか……。


自分がいない間に何があったというのだろうか?


しかし、ウィンの白銀の目は昔のように自分をしっかりと見据えた。


「……何?」


ウィンは足を組んだ。


前のウィンとは比べ物にならないほどの声の低さだった。


それを聞いた瞬間、自分は変な質問をしてしまった。


「……前のウィンは、どうしたのだ?」


ウィンは笑いを含めた声を出した。


しかし、顔は笑っていない。


「ウィン=ルウのこと?」


自分は冷ややかな顔をしているウィンをみた。


虚無の顔……。


「あぁ。そうだ。自分の知っているウィン=ルウは、貴様のような暗い人間ではなかった」


ウィンは冷ややかな顔をより一層冷たくした。


「だったら、君の知っているウィン=ルウは死んだ」


暗い目がより一層暗くなる。


こいつはウィン=ルウではない。


だが、どうしても自分にはウィン=ルウとしか思えなかった。


どこか昔の自分に似ている気がした。


「何故だ?」


「もう一人のウィン=ルウが食べたから」


ウィンは自分から顔をそらし、遠い目で城を見上げた。


「もう一人のウィン=ルウだと?」


自分が眉をしかめると、ウィンは噴水の水に手をつけた。


「私たちがずっと捜し求めていた人は、私だった。悲しいくらい悲劇で楽しいぐらい愉快な空回りを私はしていた。だから、死んだ。それが、私に授けられた定めであり、運命だった」


自分はウィンに目を向けた。


ウィンは暗い目を自分に向ける。