私はフッと息を吐き出した。
同時に私の息は白くなった。
私は自分の手を、服を、足をみた。
「ダメだ……。本当に……ダメだ……」
体がダルい。
目の前が霞む。
ゆっくりとお腹に手を乗せると、ヌルッとした感触におそわれた。
血を流しすぎた。
イコに刺されたわき腹がズキズキと鈍く痛む。
どうせ刻破りの刺青に生気を吸い取られて命を落とす運命だったんだ。
そう思えば、皆を救って死んだほうがマシだろう。
シンシンと降り注ぐ雪は、私たちを守るかのように積もっていく。
私は隣で倒れているイコをみた。
何て、安らかな顔なんだろうか。
ジーナには会えただろうか。
そうだ。
私が起きあがれたらきちんとイコを墓にいれてあげないといけない。
あぁ、やることがまだまだあるんだ。
ゆっくりとイコへ手をのばしてみるけど、届かなかった。
私は、もう、私ではなくなるのだろうか。
私は、ジャリスになってしまうのだろうか。
ジャリスが私で私がジャリス。
結局、私は消えてジャリスだけが存在する。
そう考えるのが怖くて、逃げてきた。
だけど、今になっては怖くない。
きっと、それが私の定めであり、運命だったんだから。
でも、そうだとしたら、壱には分かってほしい。
私が、私であることを。
せめて……。
せめて、あと一回でもいいから壱の笑った顔がみたかったな。
チラチラと降りしきる雪を遠目にみながら、私は愛しいあの人の顔を思い浮かべた。
さよなら……。
さよなら、壱…………。
私は、あなたのことが大好きだった。
もう、その声は届かないけど、いつまでもあなたを想い続ける。
ずっとずっと、永遠に。
たとえ、あなたが、私を忘れてしまったとしても。
”愛している ”。
壱の優しい笑顔と、甘い声が頭の中に響き、私は、ゆっくりと瞳を閉じた。
同時に私の息は白くなった。
私は自分の手を、服を、足をみた。
「ダメだ……。本当に……ダメだ……」
体がダルい。
目の前が霞む。
ゆっくりとお腹に手を乗せると、ヌルッとした感触におそわれた。
血を流しすぎた。
イコに刺されたわき腹がズキズキと鈍く痛む。
どうせ刻破りの刺青に生気を吸い取られて命を落とす運命だったんだ。
そう思えば、皆を救って死んだほうがマシだろう。
シンシンと降り注ぐ雪は、私たちを守るかのように積もっていく。
私は隣で倒れているイコをみた。
何て、安らかな顔なんだろうか。
ジーナには会えただろうか。
そうだ。
私が起きあがれたらきちんとイコを墓にいれてあげないといけない。
あぁ、やることがまだまだあるんだ。
ゆっくりとイコへ手をのばしてみるけど、届かなかった。
私は、もう、私ではなくなるのだろうか。
私は、ジャリスになってしまうのだろうか。
ジャリスが私で私がジャリス。
結局、私は消えてジャリスだけが存在する。
そう考えるのが怖くて、逃げてきた。
だけど、今になっては怖くない。
きっと、それが私の定めであり、運命だったんだから。
でも、そうだとしたら、壱には分かってほしい。
私が、私であることを。
せめて……。
せめて、あと一回でもいいから壱の笑った顔がみたかったな。
チラチラと降りしきる雪を遠目にみながら、私は愛しいあの人の顔を思い浮かべた。
さよなら……。
さよなら、壱…………。
私は、あなたのことが大好きだった。
もう、その声は届かないけど、いつまでもあなたを想い続ける。
ずっとずっと、永遠に。
たとえ、あなたが、私を忘れてしまったとしても。
”愛している ”。
壱の優しい笑顔と、甘い声が頭の中に響き、私は、ゆっくりと瞳を閉じた。

