太陽の竜と闇の青年

[壱]


俺たちが城から出たとき、俺たちに手を振っている人物をみつけた。


よくみるとイコだった。


朱雀にイコのところまで降りてもらうと、イコは驚いた顔もせずに必死になって俺に言ってきた。


「トゥーナ様、いない!!イコ、恐ろしい気持ち!トゥーナ様、一緒に探して!」


俺は少し困ってしまったが、イコも一緒に青竜に乗せた。


さすがに二人は朱雀も大変だろうからな。


それにしても……これほど探しているのにルウが見つからないなんてどういうことなんだ……。


「何、探してるの?」


イコがHMDをつけた顔でこちらを振り返った。


「ルウを探している。ルウも消えた」


イコがビクン!と肩を揺らした。


「ルウ……が、消えた……。誰?誰が?誰が、ルウ、消した?」


イコが必死に俺に聞いてくることに俺は驚きつつも説明した。


「違う。ルウが自分から消えたんだ」


それを聞いたイコは少しは安心したのか、肩を少し落とした。


俺はそんなイコをみて一つだけイコに質問してみた。


「イコはなぜルウが好きなんだ?」


イコは驚くぐらい明るく笑った。


「ルウ、イコの命の恩人。人と違うイコの翼の色をみて、きれいだねって誉めてくれた。こんなに汚れた灰色の翼なのに。イコは、ルウを傷つけたあいつらを呪う。ずっと、ずっと命つきるまで」