太陽の竜と闇の青年

[壱]


今までみたなかで一番優しいルウの笑顔だった。


だけどなぜか不安が心に渦巻いていた。


それに質問の意味も不明だった。


なぜ別人だとか、死ぬとかそんな質問だったのだろう?


質問をするときのあの悲しそうな目は一体何だったんだろうか……。


「………………もしかして!!!!!!!!!」


俺はルウのありえない考えに仮説をたてた。


ルウは死ぬつもりなのだ。


きっとジャリスを蘇らせると、ルウが死んでしまうのかもしれない。


俺は急いで窓から外をみた。


白虎は足が速い。


今から追いかけても追いつかないかもしれない。


現に窓から覗いても白虎の姿は見あたらなかった。


俺は朱雀と玄武、青竜に叫んだ。


「早く出かけるぞ!ルウは死ぬ気だ!!!」


それを聞いた瞬間、さすが神なのか、四神たちは動物の姿へと変化した。


朱雀は光朱色のした羽を持つ朱雀へ。


玄武は黒光りする体を持つ亀と蛇へ。


青竜は澄んだ水のような水色を持つ鱗の竜へ。


俺は外に出て近くにあった川に玄武を放り込み、朱雀の鉤爪に掴まった。


なんて俺は馬鹿なんだ……。


質問をした時点で気づいていればよかったんだ。


もしかしたら……間に合わないかもしれない……。