太陽の竜と闇の青年

その日、動国の城の客室で昼食をとってたとき、翡翠の中から四神たち皆がでてきた。


ただ白虎だけが浮かない顔をしていた。


だからなんとなく予感はしていた。


朱雀、玄武、青竜は嬉しそうな顔をして、私と壱にこう告げた。


「「ここにジャリスがいます!」」


と。


私は柔らかく笑って三人に言った。


「そうなんだ!じゃぁ探しにいかないとね!」


壱も笑ってうなずいてくれていた。


私はわかった。


自分はここでいなくなる、と。


そのとき、私の体が脈を打った。


二、三回それが続いたあと、体からフィンドがでてきた。


「ジャリスがいることはわかった。問題は具体的な場所だ。ジャリスはこの国のどこで蘇らせるんだ?」


四神たちはその言葉に詰まってしまった。


まだどこにいるかはよくわかっていないのだ。


それをみたフィンドは鋭い目で三人をみると言った。


「具体的なことまでわかって言うんだな」


それはまるで私を守るようだった。


別にいいのに。


私は苦笑いを浮かべながら、フィンドをみた。


「フィンド。そんなに責めなくてもいいじゃん。ジャリスがここでみつかっただけでラッキーでしょ?だって私が旅を始めたのって、ジャリスにファジとか竜の民についてきくためだもん」


フィンドは納得いかないような顔をして私をみた。


「しかし……」


私が笑ってフィンドをみると、フィンドは静かになった。


朱雀たちが不思議そうな顔をして私たちをみている中、白虎が小さくため息をついた。


「ここにジャリスがいるとわかった以上、のんびりはしていられませんね。どこにいるのか、詳細を詳しく調べていかないと……間に合わないかもしれませんから」


間に合わない……?


私が首を傾げたのが見えたのか、白虎は、あぁと呟いて私に説明してくれた。


「俺たち四神は特に何もないのですが、普通の神や力の大きいジャリスのような大神は蘇りの呪文を唱えてから数日で蘇らせないとまたどこかに姿を消してしまうのですよ。今回、ここにジャリスがいたというのは奇跡に近いですね」


奇跡……。


私は目を眇めた。


奇跡というよりも運命じゃないのかな。


ジャリスを蘇らせると私は死んでしまう。


ジャリスにとって私は邪魔者であり、ただの器。


私は必要ないもの。


「……ちょっと壱と話がしたいんだ。朱雀と、玄武と青竜は部屋からでてくれるかな?」


私がそういうと、四人は首を傾げた。


ただ白虎とフィンドは私が何を言おうとしてるのかわかったのか、ジッと私をみてきた。


朱雀たち三人は、白虎が色々と言ってようやくわかってくれたのか、部屋からでていった。


三人が部屋から出ていくと、部屋の中には静寂が広がった。