太陽の竜と闇の青年

そして、俺が予想していた質問をされた。


「……ところで、ルウは?」


俺は一呼吸おいて言った。


「……リドゥーのところに行った」


シェイの目が見開かれた。


そして一瞬にして胸ぐらを掴まれた。



さすが……。


王子というだけあって弱り果てていても大切の人のためとなるのなら、これほどの力があるのか。


「リドゥーのところに何故いる。ルウは決して自ら望んでリドゥーのところに行くはずがない。特別な理由がない限り」


「喧嘩をした……。少し激しい喧嘩だ」


シェイがグッと唇を噛みしめた。


俺を突き飛ばしすと、尻餅をついた俺を見下げた。


「風国の第一王子シェイからの命令だ。今すぐルウを連れ返してこい」


その言葉には威厳があり、今までの出来事をバカらしく思わせるようだった。


そうだ……。


俺は何をしている……。


今必要なのは誰なのか、すぐに答えは出ていたはずだ。


何を迷うことがあるんだ……。


それに追い打ちをかけるかのようにシェイが言った。


「リドゥーの元へはリドゥーの意志が必要だとか、そんなこと思うな。お前がルウの元へと行きたいと強く願えばいけるんだ。ただしリドゥーには気をつけろ。ルウを取り返しても、リドゥーが攻撃をしかけてこないことなどない。アイツはある国王の元に務めて、国王の意志に背いたものをなにをしてでも殺すことを命じられていた奴だ。殺しには慣れている。暗殺者のお前でも気を抜くなよ」


俺はイアルの言葉にうなずいた。


そして、自分の足を自分の思うままに進めた。