太陽の竜と闇の青年

[壱]


その日の夜、体がダルくて寝ていると、牙城が部屋に入ってきた。


一通の手紙を俺の机の上に乱暴に置いた。


それから、冷たく一言、


「フウ君からの手紙」


と言って部屋から出ていった。


少しの間乱暴に置かれた手紙を眺めていたが、布団から出て俺はその手紙の封を切った。


「君が何をしたのかは僕は見ていないから分からないけれど、リドゥーがルウを自分のものに出来るくらいルウは身体、精神ともに疲れきっている。そんなルウを僕は放っておくわけにはいかない。だから、今からリドゥーの住処に行ってくる。おそらくリドゥーは僕を監視しているだろうから、ルウの状況がどういうものかなんて手紙はこれから送れないと思う。壱に会いに行くのも危険だろう。でも、とりあえずこれからルウに会いに行くということを伝えたくて手紙を送った。別に君がルウを捨ててしまうのはかまわない。けれど、ルウを捨てると決めたのなら、その面をもう一生ルウに会わせるな」


フウにしては珍しい殴り書きで文は書かれていた。


そして重くのしかかる最後の言葉。


ルウを捨てるのなら、もう一生ルウに会うな。


リドゥーがフウに俺のことと、ルウのことを伝えたんだな……。


俺は無意識に手紙を握りつぶしていた。


グシャッという音がした。


「どうして……どうしてこうなった……。何でなんだ……ルウ」


本当に聞きたい声が聞こえなくて、俺はただその場にうずくまるしかなかった。