太陽の竜と闇の青年

「あなた名前は?」


「俺には名前はないよ」


「名前がないの?」


「変なのー!」


「君たちは名前あるのかい?」


「あるよー!」


「そ。それはどんな名前だい?」


「「ルウとフウ!」」


「そ。いい名前だ」


「あなたは名前が何でないの?」


「必要ないからだよ」


「何で必要ないの?」


「俺を呼ぶ人なんて一人もいないからかな?」


「何でいないの?」


「うーん……。僕は混ざり者で人間と異能力者との狭間に立っているからかな?嫌われているんだよ」


「ふーん……」


「この金髪と金目だってそうだよ。この世界には銀と金の髪色を持つものはとっても少ないんだ」


「私、知ってる。銀髪は私とフウしかいないの!」


「僕、知ってる。金髪はさっきの世界会議にいたよ!」


「そ。白銀の髪は珍しいからね。だって……。いや何でもないよ。君たちを傷つけることは言いたくないからね。金髪は古国の第一王子だろう。なかなかのイケメンだっただろ?」


「イケメン?」


「そ。カッコイイ顔だったって意味」


「んー……。私は好きじゃない」


「僕も」


「そ。ま、好みは人それぞれだからいいけどね。ところで君たちはどこの国の子かな?」


「「風国だよ」」


「風国も大胆な行動にでたもんだね。養子をもらうなんてさ」


「違うよ。拾われたんだよ」


「そ。拾われたんだ。サンに拾われたの?」


小さくうなずいた僕たちを見下ろしてリドゥーは微笑を浮かべた。


「そ。じゃぁ君たちは幸運だ。あの人に拾われて風国で育つんだったら、もう殺される心配はいらないよ」


反射的に体がビクンとふるえた。


殺される、その言葉に反応した。


それをみたリドゥーは優しく僕たちに言った。


「でもさ、本当に風国っていいところだよね。俺、風国好きだよ。特にあのシェイとサラ。あいつらは友好的だね。俺のお気に入りだ」


僕とルウは顔を見合わせてニカッと笑った。


「兄上たちは僕たちの自慢だ!」


「私たちを怖がらないし!!」


「「人間としてみてくれている!」」


後々、リドゥーは世界からはみ出され、この世界ではないところに自分の世界を造った。


リドゥーも僕たちと同じく、何らかの能力を持っていた。