太陽の竜と闇の青年

「……元に戻った?」


僕は唖然として腕や顔、髪を触った。


マランが訝しげに僕をみた。


「ルウの機嫌が治ったんじゃねぇの?」


僕は唾を飲み込んだ。


有り得ない。


まったく怒らないルウがいきなり怒って、それですぐに機嫌が治るなんてそんなこと絶対に有り得ない。


じゃぁなぜ?


僕はハッとして顔をあげた。


テルと目が合う。


「……逃げたんだ」


テルが首を傾げ、僕の言葉をもう一度いった。


「逃げた?」


僕は慌てて立ち上がり、よろめいて転んでしまった。


竜になったことにより、体力が消耗してたつこともろくに出来なくなっていた。


「逃げた。いや、導かれたんだ。リドゥーに」


二人が意味深に眉をひそめた。


「「リドゥー?」」


リドゥーは一生忘れることのできない人だろう。