太陽の竜と闇の青年

人、じゃない……?


私が首を傾げると、リドゥーがクスリと笑った。


「そ。人じゃない。化けてたけどアレは狐だったかな」


狐……?


ブチッと薬草を摘んだ私はリドゥーの背中の木籠に放り込んだ。


「そうなんだ」


正直言って、リドゥーのところに私とフウ以外の人が導かれるなんて嫌だった。


なぜかリドゥーだけは私とフウだけの人のような感じがしていたからだ。


「今日さ、ルウちゃんが森からでてきたとき、初めて会ったときのこと思い出した」


え?とリドゥーを振り返ると、間近にリードゥの顔があった。


壱とまではいかないけど、リドゥーも綺麗で端整な顔をしている。


一瞬だけ心臓が跳ねた。


「ルウちゃんが光っていたんだ。その白銀の髪が日の光を浴びて輝いていた。輝いていたのは髪だけじゃない。その白い肌も透き通るように輝いていたし、細い体もどこか柔らかそうで、とても綺麗だった。また一段と綺麗になったね。ルウちゃんは」


こうやってリドゥーは初めて会った時から甘い言葉を私に向けてくる。


そういう言葉になれていない私にとって、リドゥーの甘い言葉はどこかくすぐったいものだった。


「リドゥーは私をまた導いてくれた。私の声が聞こえたの?」


リドゥーそう呼んだ時、正直言って、リドゥーのところまで本当にこれるとは思ってもしなかった。


リドゥーが顔を近づけたまま微笑んだ。


「そ。ルウちゃんが俺を呼んだ。だから俺はルウちゃんを導いた。今回も俺から導いた。そしたらルウちゃんが来たってわけ」


私も小さく笑った。