太陽の竜と闇の青年

「銃は好きか?」

「はい。好きです」

ルウと同じ微笑。

「家族は大切か?」

「はい。大切です」

ルウと似た笑い声。

だけどこいつは「違う」。

「人間は何だ?」

「私たちでしょう?」

ほら、ブレた。

ルウと信濃の違いはコレなんだ。


「信濃は人間を愛しいと想わないか?」


信濃が眉をひそめた。


「ルウならきっとこう答える。[愛しいが、憎くもある人間。でも、それは自分でもある]。そう答える」


信濃が不快な顔をした。


「あたしはルウさんではありません」


俺はその言葉にキッパリと言った。


「あぁ。だから俺の妻はお前ではいけないんだ。ルウじゃないといけないんだ」


俺が立ち上がって医療室から出ようとした時、グンッと後ろに引っ張られた。


驚いて後ろを振り返ると、涙目の信濃がいた。