太陽の竜と闇の青年

「フウ君?」


だんだんと赤色に染められていく僕の髪をみて、テルが不安そうな声をあげた。


違う。


僕じゃない。


僕が怒っているんじゃない。


だんだんと右手に銀色の鱗が浮き上がってくる。


世界が真っ赤に染まった気がした。


「……ルウか」


マランが呟いた。


僕は和国があるであろう方向を見据えた。


ルウが竜になりそうになってまで怒ることは滅多にない。


必ず僕からだった。


ルウ……。


何があった。