太陽の竜と闇の青年

[壱]


「あ!シェイさん!ユーユルっすか?」


「ん?あぁ。そうだよ?」


「ユーユルなら部屋にいるっすよ!」


「そう。ありがとう」


シェイは外にでた瞬間表情が変わった。


明るく何にも悩んでいないようだった。


今思えば……。


「あなたはそれを隠そうとしないんだな」


シェイは顔を隠そうとしない。


ふつうの人なら自分の無様になってしまった顔を隠してしまうはずなのに……。


「あぁ。隠さないよ。別に隠さなくても生きていけれる。僕のはルウやフウのと違って見つかっても殺されはしないからね。ただ気味悪く思われるだけさ。でもルウとフウは殺されるんだよ?そう考えれば僕の顔なんて安いもんさ」


確かにそうかもしれない。


俺はシェイという男の心の広さに少し感動していた。


そんなとき、シェイがクルリと俺を振り返った。


俺が首を傾げると、シェイがスッと長い指を一本立てた。


「貿易船に入ったらすぐにユーユルの部屋に着く。だけどその前に君と一つの約束をしよう」


俺がまっすぐにシェイをみると、シェイはゆっくりと形のいい唇を開けた。


「決して僕がユーユルのせいでこうなってしまったこと、それだけは絶対に言うな。いいな」


だんだんと命令口調になっていくシェイの雰囲気は、フウが怒った時のように鋭かった。


だから俺は本能的に危険と感じてうなずいた。