太陽の竜と闇の青年

「テル……?」


フウが唖然とテルをみた。


テルはフウをぎゅっと抱きしめた。


「……フウ君。わたしはフウ君が竜でもいいんです。何でもいいんです。ただ一緒にいてくれればいいんです。それだけなんです」


フウが震える手をテルの腰に回した。


「……竜の民の言葉でオウスは誓いって意味があるんだ。フウは幼い頃、竜の民の神の掟を守ることを深く誓った。名前の通りに。だから、掟を破ることが怖かったんだよ」


ルウが小さく笑った。


俺はルウの側に寄って伝言を伝えた。


「[私は死んでしまったけれど、あなたたちのことは忘れていない。まだ愛している]。ウイが、そう伝えてくれと言っていた」


ルウが俺の手を握った。


俺も強くルウの手を握り返した。


「……ありがとう」


ルウの目からこぼれた雫は、ポトリと地面に落ちた。