太陽の竜と闇の青年

「竜は皆、何時までも無力な奴隷ではない。戦うのだ。気まぐれな運命と未来を取り戻すため」


「運命に翻弄され続ける我ら。紅き炎を纏った我らの復讐劇が始まる」


「生き物は皆、運命の哀しい奴隷だ。されど何処に行くというのか!!もう誰も殺さないと誓ったのではないのか!」


ルウが羽を広げた。


大きな大きな羽が開いた。


羽ばたく度に飛ばされそうになる。


「無力を嘆いても悲しみに怯え逃げても何も起きない。我の親を殺し、家族も殺め、未来も消された。この思いをどこにやればいいというのだ!!!」


今まで閉じていた瞳が、カッと開かれた。


その眼は……。


白銀ではなかった。


血のような、空風と同じ赤だった。


フウも口を開いた。


「今は物言わぬ屍が転がっている。。変わり果てた彼らに会いに来るのは愛する恋人ではなく、飢えた狼だ」