太陽の竜と闇の青年

後ろで気配がした。


振り返るとウィンが立っていた。


ただその目は空に向いていた。


さっきの話、聞かれていただろうか?


「生きることは罪なのだろうか?望むことは罪なのだろうか?歴史よ、あなたの愛はいらない。私はそんなものを愛とは呼ばない。あなたの運命が神だというのなら、私はあえてその運命に逆らってやろう!」


その時、周りの世界が白く輝いた。


「……なっ!?」


自分が驚いている中で、ウィンとフウだけは冷然と前を見据えていた。


「このときが……」


「きた……!!」


なんだかフワフワと体が浮く感じがする。


そのとき、体が鋭い痛みに悲鳴をあげた。


「うあああぁぁぁぁぁぁ!!」


自分はその痛みに耐えきれず叫んだ。


けれど、もっとヒドいのはあの二人だったのかもしれない。


痛みが収まり、気づいた時にはあの二人はもう人の形ではなかった。


背中から生えた大きな翼は銀色で、二人は燃えるような赤と白銀の色が入れ混じった髪になっていて、食いしばった歯には鋭い八重歯、頬には鱗がついていて、手は完全に竜のもので、細い足には鱗がビッシリとついていた。


足の爪は長くなっていて、だんだんと細い足が太くなっていくようだった。


けれど、竜にはならないとするように二人は歯を思い切り食いしばり唸っていた。


低くうなるような声が頭の中に響いた。


聞こえたのではなく、頭の中に響いたのだ。