太陽の竜と闇の青年

「詳しく話したほうがよさそうだね。戦は人と竜の民の中で起きる戦争。その戦争は大部分は人間が悪いんだ。僕たちはそう思っている。竜の民だって人間だ。赤い血がきちんと流れている。人間は僕たち竜の民を人を人とも思っていない行為で殺すんだ。戦は人狩りでもあるんだよ。ヒューマンショップで売ると高くつく竜の民を戦の戦争を使って捕まえてくる人たちもいるんだ。大半は竜の民を殺すために人間は空に来ている。人はせこい。僕たち竜の民の能力の限界を知っている。僕たちの倍の数の兵士たちをつれてくる。そんな戦いの中で人の残忍性をみて、人を守るはずのルウが大量殺人を犯しまったんだ。絶対にルウはそんなことをしないと思っていた。ルウは豹変したように人間を大量に殺した。人がルウを変えてしまう。いつもはルウの内側にあって外へでてこない部分のルウが出てくる。ルウの慈悲深さと優しさは完全に停止して、ルウは殺人の引き金をひいてしまった。そこで気づいたんだ。ルウが本当に守りたいものは人間じゃない。竜の民ただ一つの民族なんだって。ルウは戦で悪になった。だったら僕だって悪になってやるんだ。それからは僕は何でも二分にしてしまう。敵か味方か、悪か正義か。壁のうちか外か、愛しているか、憎んでいるか。その二つしかないって思っている。っと、僕の話はどうでもいいね。聖戦が終わって僕たちがこの世界に戻ってきた時にも、ルウは一度だけ暴走してしまったことがあるんだ。そこで気づいたんだ。ルウは激しすぎる二重人格なんだって。竜の民の神は確かに二重人格の人が多かった。悪い意味じゃなくて、いい意味のね。ルウはその人たちよりも激しかったんだ。表と裏の差が。一度裏になるとなかなか元に戻らないし、表になったときはその時で裏のことを覚えていない。前代未聞の二重人格。それにルウは竜の民の神と決定的に違うことがあった。それはシルバもみていることだと思うんだけど」


チラッとみられて、自分は少し考え込んだ。


自分もみていること。


それは……。


この二人が竜の姿であるとき。


「もしかして、あの赤い筋が入った竜が……」


フウが小さく笑った。


「そう。アレがルウさ」


自分が言葉を続けようとすると、フウが突然立ち上がった。