”かつて世界には神より遣わされし白銀の竜がいた。古の神がその竜を用い、人間を作り上げたが、今やその竜の行方は誰も知ってはいない…… ”
この書は物語る。竜の民の絶対的な掟を。
神は竜を創り、竜から人間を創った。竜は空を飛び、人は地に足をつけた。争いの歴史は此処から始まる。竜は人を食らい、人は竜を飛べない生き物に変える。その戦争は竜の民の神が掟を破ったことによって起きた。あぁ……。弱い私は誰を憎めば良い。誰か教えてくれ。
歴史は駆け回る。
幸せな時ほど誰もが気づかない。密やかに歯車を誰かが廻していることに。不幸せな時にはもう気づいても手遅れだった。世界を蝕む奈落へ落とすことも簡単になってしまった。少女は裸足で駈けだした。逃げないといけない。どこかに……。どこか遠くに。自分が破った掟の罪は、重く、怒りと憎しみの時代を彼女は走り、ふいに月夜に散った。
掟から逃げることはできない。
昏き冷雨の牢獄で白銀の瞳を静かに開いた。掟は少女に問うた。少女は美しき声で答えた。少女も掟に問うた。答えは馴染みのない異国の響きだった。少女は掟を”呪い ”と呼ぶことにした。掟は奇妙に蝕む。少女は生死を別つ淵に立ちながらも凛として怯えなかった。
歴史は巡り巡る。
痛みと哀しみの時代を私は選び手を取った。残酷な”人間 ”という苦しい毒を喰らう覚悟が在るならば、共に生きよう。この掟という”呪い ”に縛られし時代を。人間と竜の間で起こる戦争の数々に立ち向かう。竜の民の神は”掟 ”に縛られる。それは竜の民の神が”掟 ”を破ってはいけない縄。
輝く悪魔
残酷な”永遠 ”という苦い毒を、喰らう覚悟を決めた。人間を喰らおう。喰らって生きよう。竜の民が消えてしまわぬように。
神を殺すべし
竜の民は神ではない。人間も神ではない。ならば、神は何なのか。人間を助けてはいけない。人間が神になってしまう。
業火、白銀が赤になる
勝利と正義を剣に懸けた人間と竜との狂った戦争。家族も、友達も、神も殺しあうこの戦争はいつ終わるのだろうか。”掟 ”を破る限り、この戦争は続くのだろうか?だが、竜にとって”掟 ”を破らないことは……決してできない。
双子の竜の民の神。
もう二度と人間と竜との戦争を起こさないために、今君たちを100年後に届けよう。今、千年の戦争は終わる。美しい夜の双子よ、もう二度と竜の民を復活させるな。美しい夜の双子よ、人間に力をかすな。たとえ、それが愛する人のためでも。竜と人間との戦争は、永遠に眠りにつかせよう。もしもその手で”戦 ”が生まれたときは私たちは滅亡する。竜の民は幻となり、いつか消え逝くだろう。美しき夜の双子よ、今の幸せに酔うな。自分たちが竜であることを忘れるな
千年後の君たちよ。
未だ争いは続いているのか?
君たちに今、あえて問おう……。”
この書は物語る。竜の民の絶対的な掟を。
神は竜を創り、竜から人間を創った。竜は空を飛び、人は地に足をつけた。争いの歴史は此処から始まる。竜は人を食らい、人は竜を飛べない生き物に変える。その戦争は竜の民の神が掟を破ったことによって起きた。あぁ……。弱い私は誰を憎めば良い。誰か教えてくれ。
歴史は駆け回る。
幸せな時ほど誰もが気づかない。密やかに歯車を誰かが廻していることに。不幸せな時にはもう気づいても手遅れだった。世界を蝕む奈落へ落とすことも簡単になってしまった。少女は裸足で駈けだした。逃げないといけない。どこかに……。どこか遠くに。自分が破った掟の罪は、重く、怒りと憎しみの時代を彼女は走り、ふいに月夜に散った。
掟から逃げることはできない。
昏き冷雨の牢獄で白銀の瞳を静かに開いた。掟は少女に問うた。少女は美しき声で答えた。少女も掟に問うた。答えは馴染みのない異国の響きだった。少女は掟を”呪い ”と呼ぶことにした。掟は奇妙に蝕む。少女は生死を別つ淵に立ちながらも凛として怯えなかった。
歴史は巡り巡る。
痛みと哀しみの時代を私は選び手を取った。残酷な”人間 ”という苦しい毒を喰らう覚悟が在るならば、共に生きよう。この掟という”呪い ”に縛られし時代を。人間と竜の間で起こる戦争の数々に立ち向かう。竜の民の神は”掟 ”に縛られる。それは竜の民の神が”掟 ”を破ってはいけない縄。
輝く悪魔
残酷な”永遠 ”という苦い毒を、喰らう覚悟を決めた。人間を喰らおう。喰らって生きよう。竜の民が消えてしまわぬように。
神を殺すべし
竜の民は神ではない。人間も神ではない。ならば、神は何なのか。人間を助けてはいけない。人間が神になってしまう。
業火、白銀が赤になる
勝利と正義を剣に懸けた人間と竜との狂った戦争。家族も、友達も、神も殺しあうこの戦争はいつ終わるのだろうか。”掟 ”を破る限り、この戦争は続くのだろうか?だが、竜にとって”掟 ”を破らないことは……決してできない。
双子の竜の民の神。
もう二度と人間と竜との戦争を起こさないために、今君たちを100年後に届けよう。今、千年の戦争は終わる。美しい夜の双子よ、もう二度と竜の民を復活させるな。美しい夜の双子よ、人間に力をかすな。たとえ、それが愛する人のためでも。竜と人間との戦争は、永遠に眠りにつかせよう。もしもその手で”戦 ”が生まれたときは私たちは滅亡する。竜の民は幻となり、いつか消え逝くだろう。美しき夜の双子よ、今の幸せに酔うな。自分たちが竜であることを忘れるな
千年後の君たちよ。
未だ争いは続いているのか?
君たちに今、あえて問おう……。”

