太陽の竜と闇の青年

自分がそう言うと、ウィンが懐をゴソゴソといじり始めた。


震えている手が見えた。


強ばった顔で手に持っていた本を自分に渡してきた。


「読んでみて。竜の民の神になったときに貰った本。絶対に落としたらいけないもので、無くしてもいけないもの。竜の民の神が掟を破ったときに起こった争い。私たち竜の民はこの争いを聖戦っていってる」


そんなもの自分が読んでもいいのだろうか?


そう思いつつも後から白虎に報告ができるように本をめくった。


”千年後の君よ。未だ争いは続いているのか?君に今、あえて問おう ”


今更だけど、竜の民はこういう風に悲しくなる言葉をよく使う。


喉の奥がギューとするような、胸が締め付けられるような言葉。


だけど、どこか気になる言葉。


自分はページをめくった。