太陽の竜と闇の青年

「シルバたちと離れた俺たちはその後いろいろな国を渡り、大国に行った。そこで、あの二人の本当の姿というものをみたんだ……」


白虎はポツリポツリとそれでいてハッキリと話し始めた。


自分たちと離れた後、ウィンとウィン弟に何があったのかを。


「こうして俺たちはココに来た。正直言うと、俺も何がどうなっているのかまだ混乱していて分かっていない。けれど、俺が我が主を慕うことは変わっていない。いや、変わらない」


堂々発言に自分は肩を竦めながらも、ウィンたちのことを考えた。


アイツ等、どんだけ重いもん背負ってるんだよ……。


自分は深いため息をついた。


「二人が人間を嫌うのも、当たり前だな……」


自分もそうだった。


虚無の中に放り込まれた時、人間を憎み、嫌った。


人間から離れ、逃げるように暮らす日々は苦でもあったが楽でもあった。


不思議なことだが、一人でも心地の良い時はあった。


あの二人の心も分からないことはない。


「竜の民はなぜそうまでして掟に従おうとするのだろうな……」


自分の問いに白虎は答えなかった。


ただ静かに座って自分の目をまっすぐに見ているだけだった。