太陽の竜と闇の青年

テンは泣きつかれたのか、私の体の中で寝ていた。


さすがに私の手足は痺れてきている。


それに気がついたのか、シルバがテンを持ち上げた。


「……テントに戻してくる」


シルバは短くそういうと、テンを担いでテンのテントに入っていった。


そのとき、翡翠の中から珍しく白虎がでてきた。


「うわっ。白虎。珍しいね。自分からでてくるなんて」


私が驚いてそういうと、白虎は軽く肩をすくめた。


「まぁちょっと用事がありまして……」


白虎はチラチラ私をみてくる。


あぁそういえば、白虎には私が竜の民の神だってことバレてるんだっけ。


そうわかっていても、何でか白虎からは逃げようとは思わなかった。


「ふーん。そうなんだ。行ってらっしゃい」


「はい」


白虎は珍しく微笑を浮かべてスタスタと歩いて行った。