太陽の竜と闇の青年

~「あぁ……。エイファのことか……」

「……!?」

「シルバ、覚えてるの!?その、ティファナの娘のこと」

「あぁ……。一応。エイファは自分によく話しかけてくる物好きだったからな」~

「ティファナ!元気だった?」


私がティファナの背中をバシバシたたくと、ティファナはニッコリと笑った。


「はい。もう、バリバリ元気でしたよ♪今はクラウドさんの片腕として仕事しているんです」


私がクラウドを振り返ると、クラウドは自分の左腕をポンポンと軽く叩いた。


「ん?左腕?ってことは右腕もいるってことー?」


自宅漁りは止めたのか、フウがクラウドをみて訪ねた。


クラウドは右側にたっていたシルバを指さした。


「僕の右腕はシルバだよ。でも、どちらかというと、僕がシルバの右腕になってる感じがするなぁ」


にへらぁと笑った顔は昔のクラウドと変わらなかった。


「ま、そんなことハッキリ言ってどうでもいいんだけどさー、さっきのテンって誰のことさ」


フウ、どうでもいいって……。


私は微笑を浮かべながらシルバをみた。


シルバも片眉をあげていた。


「あぁ。テンのことか。実は二人にも聞いてほしいことがあるんだ」


その言葉でその場の雰囲気が異常なほど張りつめられた。


「ヘルが死んで塔が崩れたあと、僕たちはその塔を調べたりしてたんだ。そしたら、地下、そう。僕たちが捕まっていた牢屋の奥にもう一つ部屋があったんだ」


私とフウはクラウドの言葉に耳を疑った。


あの牢屋にもう一つ部屋なんてあったんだ……。


全然気がつかなかった。


「僕たちは気を引き締めてその部屋に入ったんだよ。そしたらその中に小さな子供がいたんだ。すごく細くて、前髪がすっごい長くて、目が見えない子らしいんだ。で、今事情聴取してるんだけど……。その子、全く喋らないんだよねぇ……。困ったことにさ」


その話を聞き終えた後、フウが私をジーッと見てきた。


「な、なに?」


私が顔を小さくひきつらせて訪ねると、フウがニコッと悪魔のような笑みを浮かべた。


「ルウさぁ~こういうの得意だよねぇ?ほら、僕らって泊めてもらってる身なんだしさぁー、ちょっと手伝ってあげたら?」


そうくると思ってましたよ。


どうせ私は弟に反抗できない悲しい姉ですよ。


でも、実際泊めてもらってる側だし、手伝わないわけにはいかないよねぇ……。


「わかった。クラウド、私がその子に話してみるよ。案内してくれる?」


その瞬間、ティファナとクラウドの顔が輝いた。