太陽の竜と闇の青年

「あっそ。で、自分らのところに来たわけ?」


「まぁまぁいいじゃん。シルバ。にしても珍しいね、壱とルウが喧嘩なんてさ。ま、僕たちの元に戻ってきてくれただけラッキーだけどね」


「格好良く出ていったわりにダサい戻り方だけどな」


「シルバ……」


フウと話し合った結果、私たちは砂の国に来た。


シルバとクラウドに助けを求めて。


確かにシルバの言うとおり、格好良くこの国を出ていたわりには結構ダサい戻り方だと思う。


それに砂の国なんてすぐに壱たちに見つかると思った。


けど、今の私たちが悠々と暮らせる場所といえばこの砂の国しかなかった。


「それにしても、壱とルウが喧嘩するなんてほんとに珍しいね。いつもは仲良しで喧嘩なんかしないと思っていたのに」


クラウドが不思議そうに私をみてきた。


私は苦笑いをする。


「うん……。本当はね、悪いのは私ってわかってるんだけど……」


「ルウは意地っ張りだからね。ノコノコごめんなさいっていえない質なんだよ」


フウがクラウドの部屋の物を漁りながらペチャクチャと余計なことをしゃべる。


「あ、そういえばさ、さっきまで雨とか風とかすごかったけど大丈夫だった?それに……ハヤトとかラッシュとかいないけど、どうやって来たの?」


グサッ!


クラウドって……結構痛いとこついてくるよね。


私が少し困っていると、フウがスラッと答えた。


「こっちにくるのは簡単だよ。僕のラッシュが風国につく前にちょっと足をやられてね。ここまでは青竜にのってきたんだ。雨も風も強かったけど青竜が結構フォローしてくれてさ、楽にここまでこれた。さっきまで土砂降りに降っていた雨が今では晴天だから驚きだよ」


フウって本当にスゴイと思う。


よくこう嘘がスラスラと述べれるなぁって。


でも嘘もたまに必要だよね。


「ふーん。そうなんだ」


クラウドがニコニコしながらうなずいた時、テントに眩しい光が差し込んだ。


「クラウドさん、時間です。テンに会いに行きましょう」


入ってきたのはティファナだった。


ティファナは私たちの顔を見た。


数秒後……。


「あーーーーーー!!ルウちゃんにフウ君!!」


は、反応遅い……。


私とフウは苦笑いを同時に浮かべた。


でも、ティファナの性格は前と全く変わらず、少し安心した。


シルバが砂の国で普通にすごせることで、ティファナが少し変わるかと思ったけど、変わらなかった。


そのことにクラウドもフウも皆が安心した。


それにシルバはティファナの娘のことも覚えていた。