太陽の竜と闇の青年


フウは面倒くさそうにチッと舌打ちをした。


「くそっ!こんなのになるためにここに来たっつーわけじゃねぇのによ。……あぁ元はと言えばテメェのせいだったっけな。ドクター・マランよぉ。お前、本当はコレをみるためにコイツをつれて、ココに来たんじゃねぇの?ここは人気もねぇし、人がくる気配すらねぇ。だったら俺らの真の姿がみれると思ってよ。お前、俺ら竜の民のことを調べたのか」


フウの怒りの矛先がマランに向かった。


マランは冷静にフウをみる。


フウもまた、冷静な顔でターラをみる。


止めなきゃと思うのに体が動かない。


そして私もまた、髪の色が赤くなっている気がする。


「フウ。怒りを止めろ。そして元の体に戻せ」


「あ?」


「ルウが困っている。ルウまで暴走されたら俺らも困る。竜の民の双子の体は面倒くさいんだ」


「はっ。今更医者気取りか?あぁ?ざけんじゃねぇぞ」


マランとフウがにらみ合う中、朱鷺が叫んだ。


「お願いします!!朱鷺を……朱鷺を……戻して!お母さんに会わせて!」


その瞬間、朱鷺の体が吹っ飛んだ。


その瞬間、私から温もりがなくなった。


「っつ……」


壱が朱鷺を受け取った。


っていうか放り出された朱鷺に身を投げ出した。


……よかった。