その瞬間、フウの神が白銀から赤髪に変わったのは見なくても分かった。
私たちが追いつけないくらい素早くフウは朱鷺の首を締め上げ、浮かせた。
それはフィンドの力を借りた私よりも早く、フィンドの力よりも強かった。
「貴様、さっき何を言った?」
フウの口から八重歯がみえる。
鋭い八重歯。
「竜の……民の……神……」
「あ?」
「竜の民の神は……本当にいたんだ。……それに二人も」
「貴様、裂き殺されたいのか」
「……朱鷺が死んでも竜の民は戻ってこない。朱鷺が力を使っても、竜の民は産まれてこなかった。だから朱鷺は竜の民の神を探した。見つけたんだ……。ようやく……」
「ほざけ!!俺たちは竜の民の神なんざぁなった覚えがねぇ。第一、竜の民の神だからといってできることなんていっちょもねぇんだよ!!」
「嘘だ!竜の民の神は……時空を越えられるっていった!聞いた!知った!!だからお前等、朱鷺を戻して!!あの時代に戻して!!」
「ざけんな!!!あんな時代に産まれて何が幸福だ!!俺たちの苦労も知らずに戻れってか?あの残酷にな事件の時代にか!?竜の民はいつでも命を狙われていた。俺たち餓鬼でもよく分かったよ。笑顔の裏にあった大人も子供もいつ人間に連れ去られて売られていくのかを不安に思っていたことを!恐怖に怯えていたことを!俺たち竜の民の神に祈ったって、運命は運命。俺たちにもそんなもん変えられやしねぇ。俺たちは能なしなんだよ!!この能力だって、自分たちが逃げるためにしか使えないただの屑!つまり、俺らの能力ってのはゴミ以下な能力ってわけだよ!そんな能力を神?バカ言ってんじゃねぇよ!俺らは逃げたくてこの世界に来た!それをアイツ等が望んだからここに来て、今生きている!それを水の泡にしてまた戻れだぁ?ふざけたことをいうのもたいがいにしろよ!あぁ?それとも自分が能力を使えないからって僻んでんのか?神じゃないからか?俺らの能力より、お前の能力のほうが断然いいじゃねぇかよ!!俺らは何もできねぇただの餓鬼。お前よりも頭悪ぃ奴だよ。そんな奴らを神だと信じるお前はバカだ!過去なんて戻れねぇんだよ!そんな非現実的なことがあってたまるかよ!いいか?お前がいくら頼んでも俺はぜってぇにお前を助けたり、過去へはいかないからな。まぁそこのお人好しはどうかとは思うけど。頼むんだったらそこのお人好しに頼みやがれ」
フウが私を指さした。
竜のような手をした鋭い鍵爪で。
「……フウ……君?」
「……フウ?」
何も知らない壱とテルが呆然とフウをみる。
私たちが追いつけないくらい素早くフウは朱鷺の首を締め上げ、浮かせた。
それはフィンドの力を借りた私よりも早く、フィンドの力よりも強かった。
「貴様、さっき何を言った?」
フウの口から八重歯がみえる。
鋭い八重歯。
「竜の……民の……神……」
「あ?」
「竜の民の神は……本当にいたんだ。……それに二人も」
「貴様、裂き殺されたいのか」
「……朱鷺が死んでも竜の民は戻ってこない。朱鷺が力を使っても、竜の民は産まれてこなかった。だから朱鷺は竜の民の神を探した。見つけたんだ……。ようやく……」
「ほざけ!!俺たちは竜の民の神なんざぁなった覚えがねぇ。第一、竜の民の神だからといってできることなんていっちょもねぇんだよ!!」
「嘘だ!竜の民の神は……時空を越えられるっていった!聞いた!知った!!だからお前等、朱鷺を戻して!!あの時代に戻して!!」
「ざけんな!!!あんな時代に産まれて何が幸福だ!!俺たちの苦労も知らずに戻れってか?あの残酷にな事件の時代にか!?竜の民はいつでも命を狙われていた。俺たち餓鬼でもよく分かったよ。笑顔の裏にあった大人も子供もいつ人間に連れ去られて売られていくのかを不安に思っていたことを!恐怖に怯えていたことを!俺たち竜の民の神に祈ったって、運命は運命。俺たちにもそんなもん変えられやしねぇ。俺たちは能なしなんだよ!!この能力だって、自分たちが逃げるためにしか使えないただの屑!つまり、俺らの能力ってのはゴミ以下な能力ってわけだよ!そんな能力を神?バカ言ってんじゃねぇよ!俺らは逃げたくてこの世界に来た!それをアイツ等が望んだからここに来て、今生きている!それを水の泡にしてまた戻れだぁ?ふざけたことをいうのもたいがいにしろよ!あぁ?それとも自分が能力を使えないからって僻んでんのか?神じゃないからか?俺らの能力より、お前の能力のほうが断然いいじゃねぇかよ!!俺らは何もできねぇただの餓鬼。お前よりも頭悪ぃ奴だよ。そんな奴らを神だと信じるお前はバカだ!過去なんて戻れねぇんだよ!そんな非現実的なことがあってたまるかよ!いいか?お前がいくら頼んでも俺はぜってぇにお前を助けたり、過去へはいかないからな。まぁそこのお人好しはどうかとは思うけど。頼むんだったらそこのお人好しに頼みやがれ」
フウが私を指さした。
竜のような手をした鋭い鍵爪で。
「……フウ……君?」
「……フウ?」
何も知らない壱とテルが呆然とフウをみる。

