太陽の竜と闇の青年

僕はなるべく優しく笑った。


「ん?」


「わ、私、昔からフウ君が好きでした。いっつも私を助けてくれて、それで、私を私とみてくれていました。弱虫とか、泣き虫とかそんな風にじゃなくて、普通の女の子としてみてくれていました。だけど、私は少しだけ怖かったんです。フウ君は王子様で、私は平民の下の身分。そんな人と私がつり合うのか……。だから、もし、フウ君と許嫁になったときしても、フウ君に迷惑になるんじゃないかって不安で不安でたまらなかったんです……。でも、もしフウ君が迷惑でもなくて、私を好きでいてくれるのなら、私はずっとずっとフウ君と一緒にいたいです」


僕はその言葉をきいてテルを抱きしめた。


「迷惑じゃない。君を一生死ぬまで好きでいられる自信なんて……100%を超えるぐらいあるよ」


テルは僕にすがりついた。


よくやく手に入れた。


僕のずっとずっと大好きだった愛しい君。


君だけは僕のものだ。