フウはそれに気づかないフリをして門兵に言った。
「そういえば、サクラとラカは先に来てるー?」
そう。
サクラとラカは、私たちが帰宅したときに困らないようにするために、先に風国にかえってもらっていたのだ。
「えぇ。帰ってきてましたよ。それにしても、二人共前よりも仲良くなりました?」
門兵の言葉に、私とフウはニヤリと笑った。
「やっぱり?そう思うよねぇ」
「実は僕たちが和国から帰ってきてからラブラブなんだよねー」
門兵と私たちがはなしていると後ろから拳骨をくらった。
「いったぁ!」
「いってぇ!」
私たちが顔をしかめて後ろを振り返ると、苦笑いをしている壱と額に青筋が浮かんでいるマランの姿があった。
「久しぶりの友に話を咲かせるのはいいが、俺たちをおいていくな」
私たちは、思い出したように門兵に言った。
「今から帰るの。あけてくれる?」
門兵はもちろんです、とうなずくと、門を一人で開けた。
「この門はそんなにも楽に開けれるものなのか?」
壱が驚いて私に聞いてきた。
私は首を振った。
「ううん。大人男性23人いないと開けられない門だよ。でもね、門兵さんは一人で開けれるほど怪力なんだ」
すげぇな……と壱が後ろを振り返ったので、私もつられて後ろをみると、ニコニコと笑ってこちらに手を振ってくる門兵さんがいた。
「それにしても、ルウとフウはフレンドリーだな。あんなにも楽しそうに笑う門兵は初めてみたぞ」
私が苦笑いを浮かべると、壱は微笑を浮かべた。
「門兵さんが優しいだけだよ」

