「お前、ルウを前にしたらえらく優しく笑うんだな」
そうなのか……?
俺が首を傾げると、マランはガリガリと後頭部をかいた。
「ルウにみせる笑い方と俺らにみせる笑い方がちょっち違うんだよなぁ。なんつーか、ルウには愛しそうにっていうのか?うん、そんな感じ」
俺はポリポリと頬をかいた。
愛しいって……。
確かに好きだけど……。
チラッとルウをみると、ルウと目があった。
ルウは、ん?と首を傾げて笑いかけてくれた。
うん。
かわいい。
つか、俺ってこんなにルウにベタ惚れだったか!?
いや、可愛いのは確かなんだが……。
俺が一人で自問自答しているとき、フウが声をあげた。
「ほらほら!見えてきたよ!アレが僕たちの国だ!」
俺が顔をあげると、そこには大きな国が立っていた。
俺はここに来て初めて国というものの大きさを実感したかもしれない。
「大きなものだな……」
俺がそうつぶやくと、マランは胸を張った。
「おぅよ。風国はシェイとサラ、それにルウとフウ。最後に俺!が作り上げてきた国のようなもんだからな。まぁ、ハランとサンも上手に作り上げてきたもんだよなぁ」
フウがそれをみてターラに冗談をふっかけた。
「母上に会えて嬉しい?」
マランはフウをど突くと、俺に顔を向けた。
「壱、お前きちんとハランとサンに挨拶しておくんだぞ」
俺がうなずいたのをみて、ターラが風国を指さした。
「よぉーっし!いっくぞー!」
「「おー!」」

