太陽の竜と闇の青年

[壱]


「マラン」


俺は決心してマランを呼んだ。


マランはん?と振り返った。


しかし、俺の顔をみて馬を俺の隣に寄せてくれた。


「どしたー?」


俺はギュッと手綱を握ると、マリオネットで視たことをはなした。


マランは小さくため息をついた。


「そうか……。ならあいつ等は人殺しなんちゃしてねぇってことだな。逆にあいつ等は今でもルイを敬い、罪悪感を感じているっつーことだな。あいつ等、どこまで体に仕舞込むんだろうな……」


マランは遠くをみるような目になった。


「ルイもアイツ等を恨んでいるどころか、お礼を言いたいところだろうな……」


空を見上げると、青い青い大空が広がっていた。


「風国というのはどのような国なんだ?」


俺がマランに視線を移すと、マランはニカッと笑った。


「そりゃぁ俺が行ってきた国の中で一番いいところだ!ありゃぁすげぇよ。国民の心も王の心も清すぎて感心する」


フウがくるりと振り返った。


「壱は慣れているかもしれないねー。和国と風国は似てるからさー」


ルウも俺のほうに馬を寄せてきた。


「私が和国が暮らしやすかったのは風国と似ていたからだと思うよ」


ルウがニコニコと笑う姿をみて、俺もつられて微笑を浮かべた。


それを見ていたマランが俺をツンツンとつついた。