太陽の竜と闇の青年

――――――冥闇の水面を揺れる灯火。


その灯火を生命と呼ぶ。


いつしかそこに奪う者と奪われる者がうまれた。


たった一つのものを天秤にかけて争いがうまれた。


それは家族でも、兄弟でも、友達でも、恋人でも、関係なく。


少女が空に向かってそう詠った。


その少女の横には少年が佇み、ただ呆然と血だまりを見つめていた。


ルイ王子は皆の手によって手厚く葬られた。


特に風国の第一王子シェイ第二王子サラからはたくさんの感謝の言葉を述べられた。


ルイ王子の葬儀から数日後、王宮に皆が集められた。


ホールの中心には手を縛られ、突っ立っている少年と少女の姿があった。


シェイが驚いていると、少女がこちらを初めてみた。


その目には諦めと王族への拒絶があった。


シェイが口を開こうとしたとき、少女の目が伏せられ、ゆっくりと陛下のほうへと向いた。


「(まだ何も言われていないというのに、なぜあの様な目をしているのだろうか……?)」


シェイがそう思ったとき、隣に座っていたシェイの付きそいのマランが口を開けた。


「どうせロクでもねぇことを言われるんだって分かってんだよ。実際、雰囲気からしてそうだろ。ただホールに集めるためだけで手を縛る必要があるか?」


シェイはマランの意見にもっともだと思った。


「(しかし、何をそんなに悪いことをしたんだ?)」


シェイはあんなに仲良くしていた二人が悪いことをするはずがないと思い首を傾げた。


そのとき陛下がホールに響く声で皆に告げた。