太陽の竜と闇の青年

僕は金平糖を頬張りながら上を指した。


トオタとルイが上を見上げる。


そこには黒い天井しかない。


「空。竜の民は空に近いところに住んでいて、空がすごく綺麗だったことを覚えている。雨が降っても空は黒くならなくて、真っ青なんだ」


ここにきて、それが異常だと解った。


「そう。羨ましいね。僕も青空が好きなんだ。だから雨の日の黒ずんだ空を見上げるといつも気分が萎えるよ」


ルイは小さく笑った。


「……でも、海ない。空しか、なかった」


ルウがションボリと肩を落とした。


「そう。じゃぁ、ここにきて海を見たときは感動したわけだ。君たちは海が好きなんだね」


ルイが笑っていうもんだから、僕たちはただうなずくしかなかった――――――