太陽の竜と闇の青年

[壱]


「ルウ?」


俺がルウに呼びかけてもルウは返事をかえさなかった。


「マジかよ……」


あれだけの言葉で気絶するって……。


俺は思わず笑ってしまった。


これから気絶しないようにリハビリしねぇとな。


サラサラとするルウの髪から果物のいい香りがした。


そのとき、ドクンッ!と心臓が跳ね上がった。


「マリオネット……俺はもう視れないぞ」


マリオネットはきゃはは、と笑った。


「嘘でしょ?本当は続きがみたいくせに。でも、隣にその子がいるから視れないんでしょ?ううん違う。視たくないんだよね」


図星を突かれた俺は小さく舌打ちした。


「とにかく今日は視すぎたんだ!今日はもういい!」


心臓が正常に戻った。


「チェッ。つまんない」


マリオネットはそう言って俺の体の中に消えていった。


っとになんだってんだよ。


俺は小さくため息をついて、ルウを抱き上げてテントからでた。


「あ、ルウ、どうしたのー?」


フウがいち早く俺の存在に気づいてテコテコと近づいてきた。


「眠っているだけだ」


フウは、そぅと呟くと、俺をみてニコッと笑った。


「僕、壱がルウの旦那だったら許せるなー」


……はぁ!?


俺が驚いてルウを落としそうなのをみてマランがいっひっひ、と笑った。


「俺もそれ思ってたんだよな。結構壱って面倒見いいし、頭もキレてるし何でもできる完璧男だろ?それに比べ、ルウはドジっこだ。まぁ頭がいいのも運動神経がいいのもわかるが、とにかくドジだ。しかも何をしでかすかわからないミステリアスなおまけつきだ。そうとなれば性格が正反対のおまえたちは似合うと思うし、現に性格合ってるだろ?」


俺がなんともいえない表情になっていると、故がボンッと人型になってでてきた。