太陽の竜と闇の青年

―――――――これは世界の王と異世界の子供たちいとの壮大な戦いの序曲である……。


「……貴様等、竜の民か……」


国王が呟いた。


「トオタ、新しい俺たちの妹君は面白そうな子だね」


トオタの兄でもあり、新国の第一王子である、アルア=ルイが小さく笑ってトオタに訪ねた。


トオタは鼻で笑いルイの言葉に反応した。


「彼女は俺らの妹ではなく、ただの物ですよ。それに兄上、竜の民とはもしかして」


「あぁ、そうだよ。継ぎ接ぎされた世界を支配することのできる偉大な可能性を持った民。他にも太陽の騎士とも呼ばれているよ」


「ルイ。余計なことをトオタに吹き込むな」


「……はい、すみません」


ルイはペロッと舌を出して二人をチラリと見た。


「世界を喰らう世界の王だ……」


ゆっくりと顔をあげた二人の子供はそう呟いた。


目の前に座っている男三人は目を眇め、子供を眺めた。


「ルウ、あれは忌避すべき世界の王だ」


「……忌々しいね……」


それを聞いた瞬間、王が立ち上がり、二人の顔を鞭で叩いた。


二人は呻くことも泣くこともせず、ただ無表情に王を見上げていた。


それをみていたルイが慌てて王を止めた。


「ちょ、ちょ、ちょ、ちょ。父上!まだ子供です。本気で叩くことはないでしょう」


焦った顔をして王と子供二人を交互に見やる。


王は小さく舌打ちをし、鞭を懐にしまった。


ルイはボソッと二人の子供に呟いた。


「まったく、うちの父上は器がちっちゃいよね」


二人の子供はその言葉を無視し、王に叫んだ。