太陽の竜と闇の青年

「うっそぉ!何で!?逃げて来ちゃったの!?」


私がハヤトに話しかけると、壱が微笑を浮かべて陽を撫でながら私に言った。


「きっと迎えに来たんだろう。さっさと次の国に行くぞって感じでな」


私はその言い方に少しだけ笑ってしまった。


その私の顔を見た瞬間、少しだけ壱が寂しそうな顔をしたのは私の幻覚なのだろうか?


「よぉぉし!いけぇぇい!!」


「ちょ、マラン!!何で僕のほうに乗るんだよ!!」


「だってルウのほうに乗ったら変人扱いされるだろ?壱のほうに乗ったら殺されそうだもん」


「だもん、じゃない!!さっさと降りろ!!」


「進んでるからおりれませぇぇん」


「……」


そんなバカ騒ぎをしながら、私たちは風国に向けて足を進めた。