太陽の竜と闇の青年

「姉弟よ、ここに来たということは、風国に戻るんだろ?戻ったらよぉ、母上と父上に挨拶しといてくれやぁ」


私とフウはすぐにうなずいた。


「元からそのつもりでしたよ」


「うんうん」


返事を聞いた兄上は私とフウの背中をポンポン、とたたいた。


「姉弟よ、さっさと夫と嫁もらってよぉ、いい国作ってくれよ。俺も不安でたまんねぇ」


私とフウは、苦笑いを浮かべドアをあけた。


「わかったよ。できればあと1年以内で頑張るよ」


「国を継ぐのは私じゃないから、私は2年以内にしとく」


私たちはヒラヒラと兄上に手を振ると、塔からでた。


「なぁなぁ!あのまま放っておいていいのかよ」


故がボンッと人魂になってでてきた。


螺旋階段をおりながら私は人魂をつついた。


「いいに決まっているじゃん。兄上はいい人なんだよ。あぁやって笑ったっていうことはもう気にしなくていいってことだよ。ねっ?フウ、マラン」


フウとマランはニコリと笑ってうなずいた。


「そうだよー。故は心配性すぎるなぁー。サラ兄上はそんなに悪い人じゃないんだよー」


「そんなもんなのかぁ?」


「そんなもんだよ」


塔から出ると、雨はあがっていた。


久しぶりの天気に嬉しくなったのか、住民たちは外に出ていた。


「へぇー!ここってこんなに人いたんだねぇー」


フウが笑いながら言った。


「活気あふれる町じゃんっ!」


私はニヒッと笑った。


壱も微笑を浮かべ、マランにいたっては美人さんを探していた。


そのときハヤトが走ってくるのがみえた。


なんと後ろには陽もラッシュもトウマもいた。