私はそこまで読んで本から目を離した。 長時間読んでいたから少しだけ目が疲れていた。 ふと窓をみると、日が落ちる様子はまったく無かった。 私は小さくため息をついて目頭を押さえた。 このときも奴隷制度はあったのか。 背中がズキズキする。 そんな痛みを無理矢理にでも忘れようとして本に集中した。