「やっぱり僕に内緒で出ていったんだね」 僕は微笑を浮かべてルウたちの後ろ姿を見送った。 「でもまたすぐに会えるんだよね。それまで何年も、何十年でも待つから」 きっと、ルウは壱と一緒に来るんだろうな。 はは、楽しみだ。 僕は一人でこっそり笑いながら仕事を進めた。 さよならじゃない。 また会えることを信じて。 シルバも隣で笑っていた。