「死ぬのです!!!!」
「とき離れろ!フィンド!!!!!!」
フィンドの姿が大きく変わったかと思うと、フィンドの背中からは悪魔のような翼が生え、笑った顔からは鋭い牙のようなものがみえた。
長い指からは長く鋭い爪が伸びていた。
こちらをみた左目の中には、太陽の不思議な文様が黒で描かれていた。
フィンドの右手は大きくなり、血のように真っ赤だった。
「それ……あの人の血……?」
私が恐る恐るたずねると、フィンドは首を振った。
「違う。これは鬼が本当の姿をみせたときの姿だ。手だけは赤色になってしまっているんだ。あの女なら、あっちまでぶっ飛んでいる」
フィンドの赤い手が指さした向こうには女性が頭をかかえてうずくまっていた。
私が近づくと、女性はぐったりとうなだれた。
「あのさ、ちょっと話したいことがあるんだ」
私が笑って女性にいうと、女性はゆっくりと顔をあげた。
その顔には絶望や欲望などなく、ただ希望を待つ幼子のようにみえた。
「いいよ」
「とき離れろ!フィンド!!!!!!」
フィンドの姿が大きく変わったかと思うと、フィンドの背中からは悪魔のような翼が生え、笑った顔からは鋭い牙のようなものがみえた。
長い指からは長く鋭い爪が伸びていた。
こちらをみた左目の中には、太陽の不思議な文様が黒で描かれていた。
フィンドの右手は大きくなり、血のように真っ赤だった。
「それ……あの人の血……?」
私が恐る恐るたずねると、フィンドは首を振った。
「違う。これは鬼が本当の姿をみせたときの姿だ。手だけは赤色になってしまっているんだ。あの女なら、あっちまでぶっ飛んでいる」
フィンドの赤い手が指さした向こうには女性が頭をかかえてうずくまっていた。
私が近づくと、女性はぐったりとうなだれた。
「あのさ、ちょっと話したいことがあるんだ」
私が笑って女性にいうと、女性はゆっくりと顔をあげた。
その顔には絶望や欲望などなく、ただ希望を待つ幼子のようにみえた。
「いいよ」

