太陽の竜と闇の青年

一つの大きな扉の前に来たとき、鬼が笑った。


初めての笑いだった。


「なんとしてでもこっから生きて出ろよ。あんたには目標がある。目標がある限りあんたなら何とかできるだろう」


鬼が扉を開いた。


「これは……」


「生前殺生をした者が堕ち半永久的に殺し合いを繰り返す第一の関門地獄。この先にお前たちの初めての敵がいる。残念だが、俺たちはここから先は進めない。あんた、頑張りなよ。そして、目標を果たすために生の道を選ぶんだよ」


ゴォォォン!と大きな音をたてて扉がしまった。


今思うとあの人、結構いい人なのかもしれない。


「おい、貴様。ボケーっとするな。お前と同じ髪色の奴がいるぞ」


私はフィンド(あ、マーダーフィーンドって長いからフィンドって呼ぶことにしたの)の言葉に驚いて後ろを振り返った。


そして、禿げ山と固い地面には私と同じ銀色の髪をした女性が立っていた。(たぶん、女性……)


しかし、その女性は面を被っていた。


私は……。


あの人を知っている……?


「喰うか喰われるか。己の魂をかけて戦うのです。お死になさい」


女性はすごいスピードで私に刀を向けてきた。


私はそれを双剣で受け止める。


「あんた誰だ?」


私が眉をひそめて女性に訪ねると、女性は小さく笑って言った。


「それを知ったとしても、何にもなりません」


私は返事を聞いて、鳩尾を蹴ろうとした。


しかしそれはあっさりと交わされる。


「いいよ。やってやろうじゃないの。この先どんな地獄が待ち受けていたとしても何が何でも抜け出してやる!」


そう言って飛ばした斬撃は女性のお面を壊した。


すると、フィンドが唇を舐めた。


「誰だ……?」


「わからない。ただ、今の私にわかることは……。この地獄を抜け出すにはあの人を倒す他ないってことだよ!」


それと同時に攻撃がぶっとんでくる。


私はそれを交わしながらフィンドに言った。


「フィンド!手伝えよ!!」


「めんどくさい」


私が愕然としたとき、サラリアの攻撃が腹に食い込んだ。