太陽の竜と闇の青年

「じごくの……門?」


私は首を傾げた。


階段があったから登ればつくかなぁ?って思ったけど、ぜんぜん違った。


にしても……。


「地獄?ここが……?」


まぁ、確かに険しい禿げ山がそこら中にあるけど……。


ていうか!


「まいったなぁ……。私、いつの間に死んじゃったのかな?」


私が頬をポリポリと掻いたとき、地獄の門がギギギギィと大きな音をたてて開かれた。


でてきた人をみて私は口を開けたまま固まってしまった。


「ずいぶんゆとりであるな」


……これは、噂に聞く……、


「鬼か!」


ビシッと指をさせば、鬼はニヤリと笑った。


「そうとも。わしが鬼だ。本名はアカオニだが、鬼でかまわん。ところでお前さんはここに修行に来たのだろう?」


……?


「修行?」


私が首を傾げると、鬼は眉をひそめた。


「修行じゃなければ何をしにきたのだ」


うひゃぁ。


ここは嘘でも修行って言っておいたほうがいいってやつかも。


「あぁ。うん、そう。私は修行をしにきた」


鬼はついてこい、とでもいうように門を開けたまま奥へと歩き始めた。


私があわててついていくと、始めにでた部屋は真っ赤な部屋だった。


血じゃない……。


「ここは……?」


私が鬼を見上げて聞くと、鬼はガチャガチャと鍵を開けながら答えた。


「零の関門だ。ここでこれから戦いにつれていく魔物を選ぶんだ」


魔物……?


「一人で戦うことはできないの?」


鬼は鋭い目で私をみてきた。


「一人で戦うことができるのならだがな。だけどそんな自信は捨てたほうがいいぞ。絶対に死ぬ」


鬼のその言葉で私の背筋はゾワワとした。


「わかった。魔物を探そう……」


私の言葉を聞いた鬼は小さくうなずいて扉を開けた。


そのとたんに私の周りに黒い物体がたくさんクルクルと周り始めた。


「気に入った奴を掴め。ソイツをやろう」


私が顔をあげると、一匹だけ体が灰色の奴をみつけた。


たぶんだけどね。


だけどそいつは高い場所にいて掴めそうにない。


私は意を決して、黒の物体をピョンピョンと移動に使い灰色の物体をガシッとつかみ飛び降りた。


それをみた鬼は驚愕の顔になった。


「まさか……。そいつを選ぶとは……」


……?


こいつの何が悪いんだ?


私に捕まれなかった黒い物体はビュンビュンと素早く向こうの部屋へと戻っていった。


なぜか鬼も別の部屋へと移動する。


「ちょっと待ってよ!これからどうすればいいの?」


私が鬼にきくと、鬼は少しふるえながら言った。


「そいつに気に入られたらこの扉をノックしてくれ」


そう言ったが先に扉を閉めてしまった。