太陽の竜と闇の青年

[壱]


「またか……」


あのときから3日経った今、ルウはま眠りについてしまった。


「何でこんなにもルウだけが眠りにつくのさ……」


フウが絶望の表情になり、ルウの布団に顔をうずめた。


「ルウが一人で何でも解決しようとするから力を使いすぎるのかな?」


クラウドは塔を建てるために奮闘しているが、休み時間になると毎回こうしてルウに会いに来てくれる。


「また何年も眠り続けるのでしょうか?」


サクラが涙を拭いながらルウをみていた。


「何年も!?そんなの待てっこないよ!!ルウ、お願いだから今回こそ早く目覚めてよ……」


俺たちが嘆いている時、シルバが部屋に入ってきた。


シルバはまだ口数はとても少ないが、少しだけしゃべってくれる時があった。


それにたまに長くしゃべってくる時がある。


まぁ、その後何日間かは話しかけても返事を返してくれないときがあるがな。


「一つの可能性をみつけた」


座っている俺たちを見下ろしてシルバは淡々と声を発した。


その内容は俺たちにとって天の救いのようなものだった。


フウがシルバにしがみついた。


「その可能性って何だ!?」


ゆっくりとシルバは座ってルウを指さした。


「ウィンは今、地獄の修行をしていると思う」


フウが眉をおもいっきりしかめる。


それは俺もだった。


「地獄の修行?」


シルバはこくん、とうなずいた。


「昔、ヘルから聞いたことがある。生と死の間に意図的につれていかれる場所が地獄という場所。だが、その場所は笑っていられるほどヤワな場所ではない。弱い魂ならばすぐに消えてしまう場所だ。だけど、その修行に耐えられたのならば強い心と強い力が手に入る。多少の犠牲をだしてもな」


犠牲……。


前はルウは目を犠牲にしてその地獄からでてきた。


もし次に犠牲にするとしたら……。


「声か……?」


俺の声に反応したのはずっと黙っていた白虎だった。


実は白虎は耳が聞こえないということにも気づいたらしい。


観察力が優れすぎているだろ……。


「さすがにそれは我が主は犠牲にしすぎだろう。それを失っては何もできない」


動物の姿になっている白虎は低くうなった。


「シルバ!何か方法はないのか!!!」


シルバはそれを聞かれることを予想していたのか、案外冷静に答えた。


「方法がなければ来ていない。お前たちがウィンと助けたいというのならば、お前たちには地獄に行ってもらう」


……!?