太陽の竜と闇の青年

「僕、僕ルウの喜びになれるんだったらお別れは悲しくない。本当にまた会いに来てくれるんだよね?」


ルウは笑顔になってうなずいた。


クラウドはシュンッと鼻をならしてルウに抱きついた。


ルウもクラウドの背に手を回す。


「約束だよね!!」


「うん。約束だよ」


「絶対だよね!!」


「うん。絶対だよ」


クラウドはルウから身を離すと、笑顔になった。


「ルウ。じゃぁまた今度ね!」


ルウはゆっくりと立ち上がって笑った。


「うん。また今度ね」


ルウが洞窟から出るのをみた俺はぽんぽん、とクラウドの頭を撫でた。


「泣くな。男だろ?」


クラウドは俺の言葉を聞いて嗚咽をもらした。


「うっ、うん。わ、わかったぁ……」


こんなクラウドだからこそ俺は見捨てれなかったんだろうな……。


昔から比べれば背も伸びたし筋肉もついた。


やはり成長というものは早いな。


俺が昔の思い出に浸っていると、クラウドが俺の背中を押した。


「僕はもう大丈夫だよ。風国や和国よりもいい国を作り上げるんだ。そのときはまた自慢しに行くよ」


俺は少しだけ笑ってクラウドをみたあと、ルウを追いかけた。


俺が洞窟から出た後、ルウを追いかけているとルウの様子がおかしいことに気づいた。


なにか思い詰めたような表情になっている。


ルウは集落の中心にある大きな石に腰をかけた。


俺が後ろから石に登ると、ルウは俺に気がついて振り向いてくれた。


「ルウ……」


「壱、あのね」


ルウが俺の言葉を遮った。


そして……。


「私、耳聞こえなくなった」


笑顔でそう言ってきたんだ。