太陽の竜と闇の青年

「シルバが何を背負っているのか分からない。けど、私の仲間だっていろいろなものを背負っている。ラカとサクラは私とフウだし、壱は人をたくさん殺めてきた罪。私とフウは竜の民としての戒め。フウにいたっては風国っていう大きな国も背負ってる。それぞれ背負うものは違うし、大きさも違う。だけど共通していることはあるんだよ。シルバにはそれが何か分かる?」


何も分からない。


自分は外に出たこともあまりない上、接してきた人間といえばヘルしかいない。


自分は素直に首を振った。


「皆が共通していることはね、皆が皆を仲間だと信じている心なんだよ。クラウドは初め人間嫌いだったし、壱は人を拒絶していた。きっと壱は人を殺めてしまいそうで怖かったんだと思う。そんな心の人が私の仲間にはたくさんいる。多分、今アンワールは自分は仲間にいなかったほうがいいとか自分がいると重荷になるとか思っていたかもしれないけど、そんなのありえない。だってアンワールは強いし、優しい。自分の意志だってしっかりと持ってる。そんな人を歓迎しないなんて損だと思わない?」


にひっと笑った顔には絶望という言葉は似合わなく、ただ希望がみえていた。


「本当にヘルに勝てるのだろうか?」


自分が弱気になってウィンにたずねると、ウィンは首を傾げた。


「さぁ?それは分からないけど勝てるじゃなくて勝つんだよ」


ウィンは檻から片手をのばして自分に向けた。


その手は拳になっていた。


自分はそれをみてウィンの拳に自分の拳をぶつけた。


そのとき、ヘルが降りてくる音がした。


そしてその後ろにはアイツらがいた。